この度新たな保存車として加わることになったBH15を2010年12月 9日、10日の両日で引き取りをNPOバス保存会と共同で行いました。この車両は昭和39年に製造され岩手県南バスで主に遠野→釜石間を走る路線バスとして活躍して昭和51年に廃車になりました。その後昭和57年に定期観光バス「弁慶号」として新たに活躍を始め、途中で休止期間もありましたが、平成19年に廃車になるまで「弁慶号」として使用されていました。昭和39年当時BH15は多くのバス会社に採用され台数も多かったのですが現存しているのはこのバスを含めて3台しかなく貴重な車両です。登録抹消後は岩手県交通の胆江営業所に保管されていましたが、我々のバスを保存する趣旨と岩手県交通の意向が合致したことから今回の引き取りが実現しました。
車両の状態は廃車後3年しか経過していないこともありボディーは屋根に錆がある以外は良好であり車内もシートに経たりもなくエンジンも快調でした。
引き取り当日は岩手県交通のご好意により胆江営業所において友の会の会員、地元のファン他多数の方々が参加して引き取り式が行われました。飾り付けをされたBH15と記念撮影を行い別れを惜しむ方々に見送られ一路かすみがうら市の関鉄自工めざし出発しました。
1日でかすみがうら市まで回送するのには少々長すぎる行程なので1日目の目的地はいわきです。営業所を出たバスは国道4号線を南下し周りの車の流れにのって順調に走行します。仙台から国道6号に移った後も順調に走り続けその日の目的地いわき市の常交整備に無事到着しました。
1晩ゆっくり休憩したバスは翌日も順調そのもの、快調に国道6号を南下し最終目的地の関鉄自工に到着、450kmの長旅も無事終了しました。BH15は今後屋根の錆を中心にボディーの補修を行い今春に車検を取りナンバーを取得する予定でいます。
(追記)5/11車検完了しナンバーを取得致しました。追って会員の皆様にお披露目を行う予定でおりますのでご期待下さい。