バスの技術

1 話題の韓国製観光バス

韓国DAEWOO(大宇) BX212S(サンデン観光バス)

新型のアジア製輸入バスが、久々に上陸。
前回の日産ディーゼル車と違って、今度は純粋なアジアン・テイスト?だ。前輪車軸懸架だけど、たぶん一般のお客さんには分からないかなぁ。(^_^)/~
内装は、好みもあるけど、仕上げは少々「大味」な印象。それさえ気にしななければ、「廉価車」としてはオススメ。
隠れた実力として、リターダーが標準というのは国産を超えており、「雪道でも、このレバー一つで強力かつ確実な制動が可能です!」と自信を示す。
ディーラー担当者の弁に、一度は冬の運転席での試乗を希望・・・。(大澤)
(※.ぽると出版のバスツアーに参加させていただきました)


<2006年7月掲載>

2 三菱ふそうの「ニュー」エアロバス

三菱PJ-MS86JP(京王電鉄バス)

新型セレガ・ガーラの華々しさに隠れ、ひっそりと(?)V8から 直6エンジンにマイナーチェンジを行った、三菱エアロバス。正直、あまり期待しておらず、たまたま飛騨高山便で乗り合わせました。

が・・・・、実はとんでもないモンスターマシン。R158の平湯手前や、中央道の笹子トンネル手前等々、グイグイと登坂!

帰ってから諸元表を見直したら、低出力型の最大トルク1.620N・mでも、セレガ・ガーラ高出力タイプの1.618N・mを上回っていたんですね。(高出力型の1.810N・mは、旧ガーラ480PS車を上回りおそらく国内最高?)

欠点はV8サウンドが聞けないことくらいで、トップメーカーの意地を、見せつけられたような気がします。

余談ですが、京王さんも高速バス運行35周年(※)。中央道をはじめとする厳しい走行条件の中、ここまで大きな事故なくきた努力もまた特筆に値するものと、個人的には思っています・・・。 (大澤)


※.同社としては富士五湖線運行開始(中央道未開通)を起源とするようで、「50周年記念フォトコンテスト」を実施しました。(06.11.30まで)


<2006年8月掲載>

3 青春メガドリーム

ネオプラン(ジェイアールバス関東、西日本ジェイアールバス)

全長15メートルのメガライナー。多客路線のつくば号にて活躍後、今度はJRバスのドル箱ドリーム号として運行。
乗車定員84名。従来車両は42名なので2倍の輸送力。青春メガドリーム号として運行初日の昼には、出発セレモニーと飲み物などのサービス付きの試乗会が実施された。
もちろん「人口密度」の高さやサスペンションの硬さ等々はあっても、リーズナブルな値段で乗れて、「外車」としての乗り心地をたっぷり味わいたい向きにはおすすめ・・・。(高橋)


<2006年8月掲載>

4 去りゆく「隠れた名車」、エアロバス平屋根車

三菱P-MS725NA(しずてつジャストライン)

昭和61年生まれなら、人間だったら大学を出て社会人となる頃だが、この種のバスでは超長寿。日本では、当形式ももうここだけかも。
ハイデッカーが基本となった初代エアロバスでは、全高が低い「平屋根車」が設定されたものの、数は多くなかった。でも、当時「日本初」だった前輪独立懸架仕様もあり、低い全高と相まって峠攻めのパフォーマンス?はピカ一。
フルオートエアコン・角形ヘッドライト等も装備すれば、唯一の欠点であるタイヤハウスの存在を除き、今と比べても内装の質感の高さは抜群である。
今年でもう最後かもしれない、井川駅付近の桜を眺めて走る4/15(日)の同車。天寿を全うする前に、せめて「孫」にあたる次期モデルの姿くらいは拝ませてあげてみたいかと・・・。三菱ふそうさん、よろしくお願いします!(大澤)


<2007年6月掲載>

5 「日本一」の、エアロエース

三菱BKG-MS96JP(宮崎交通)

三菱ふそうの新型観光バスとして2007年に登場した同車の、決定版ともいうべき仕様が、4月に登場したこの宮崎交通車だろう。定員29名の3列仕様高速車で、シート等もおそらく最新・最高のものを調達したと思われ、初めて目にするデザイン。

あえて革製シートを採用しなかったのも、一つの見識か。そして、何より清掃・整備のレベルの高さでは定評がある宮崎交通!・・・よって「日本一」の称号?を与えさせていただいた次第である。

ひとつだけ残念だったのは、高速走行時に後部で感じられた断続的なこもり音。個体差なのか、直6・直結冷房といった仕様上かは分からないけど、車内仕様が素晴らしいだけに、三菱ふそうさん、よろしくお願いします。(大澤)

 

まずは、宮交HPの同車紹介FLASHを!!
http://www.miyakoh.co.jp/news/bus-flash.html
http://www.miyakoh.co.jp/news/bus-flash-2.html
(リンク切れの節はご容赦ください。)

<2008年8月掲載>


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